電力未来物語

高圧電力の料金削減のコツ(後編)
省エネシステムの導入で賢く効率的に節電!

前回のコラムで、高圧電力の料金削減のコツについてご紹介しました。それでは、電気料金の仕組みを理解したあと、実際にどのようにコスト削減につなげていけばいいのでしょうか。具体的なソリューションとして空調や要冷機の省エネシステムについてご紹介したいと思います。

省エネシステムでポイントとなるのは、やはり適切な「電力制御」です。季節によってこまめに設定数値を変更したり、空調機の運転を個別に制御するなど、細部まで細かく制御・コントロールすることで、コストを大幅に削減することができます。

もちろん、コスト削減にこだわるあまり、快適性が損なわれてしまっては意味がありません。電力使用量を削減しつつも、こまかな制御で常に快適な室内環境を保っていきます。また、基本料金を抑えるために、30分ごとの電力使用量を監視して、デマンド信号によって空調を停止するなど、契約電力(デマンド値)が上がらないようにしていくことも重要です。一方で、空調を停止した場合も、暑いと感じる前に空調を再開させるなどの、設定の工夫が必要でしょう。

長期的に有効な省エネを続けていくためには「電力の見える化」に取り組んでいくことも大切です。どの時間帯にどれだけの電力が使われているのか、ピークタイムはいつなのか、店舗内に温度ムラはないか、無駄な電力使用はないかなど、きちんとデータをとって管理・分析することで、その空間に合わせたよりよい対策を講じ、さらなる節電につなげることができます。

さらに、常にシステムを監視し、データを取得しておくことは、日常的な節電だけではなく、システムの異常発生時の迅速な対応にも役立ちます。たとえば店舗で要冷機を利用している場合、故障によって商品の販売チャンスロスが発生してしまう場合があります。しかしいち早く異常を察知することでチャンスロスを予防したり、想定外の修理費用を回避することにもつながります。

導入する省エネシステムや電力使用量の規模にもよりますが、概ね1割〜2割程度の電力削減効果が見込めると言われています。近年、省エネシステムを導入する企業が増えているのは、こうした成果が着実に出ていることも関係しているのではないでしょうか。電気料金の仕組みを理解し、最新の技術を使い、賢く節電していく。節電の仕方も、時代とともに、より便利で効率的になっているのです。

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【参考商品】
要冷機制御による省エネシステム「E-VIS」
http://e-sakugen.jp/archives/945

Power Management Controller
http://e-sakugen.jp/archives/486

2016.08.30